「慢性疼痛の心理的要因を改善する!新手法「PSA(ピーサ)」のヒミツ(3)」
2026/09/16
「慢性疼痛の心理的要因を改善する!新手法「PSA(ピーサ)」のヒミツ(3)」
従来の「痛みの原因=骨や筋肉の器質的な異常」という生物学的アプローチだけでは
説明がつかない慢性痛に対し、
現在では生物学的要因(身体損傷)、心理的要因(不安、恐怖、破局的思考)、
社会的要因(職場環境、家庭環境、人間関係)が相互に影響し合って
痛みを形成・悪化させているという考え方が国際的にも標準的になっています。
(国際的な「生物心理社会モデル(BPSモデル)」の確立)
日本整形外科学会・日本腰痛学会による『腰痛診療ガイドライン』にも腰痛の発症や遷延化には、
心理社会的因子が強く関係していることが明記してあります。
すでに、痛みの慢性化や遷延化に心理社会的要因が深く関与しているという認識は、
現在の医学界・医療界において常識、国際的な標準となっています。
この慢性疼痛の心理的要因の改善にも、
問診、カウンセリング手法PSA(ピーサ)は貢献できるようです。
慢性痛研究において最も確立された心理モデルとして「恐怖回避モデル」(Vlaeyenら)Vがあります。
痛みを「破滅的な危険」と捉える(破局的思考)と、恐怖から活動を回避し、安静にしすぎることで
筋力低下・抑うつ・痛みの過敏化という悪循環に陥るとされます。
PSAの「原因探し・痛みフォーカス」から「やりたいこと・目的志向」への転換は、痛みの破局的思考と恐怖を
断ち切り、恐怖回避モデルの悪循環をポジティブな考循環へと反転させるアプローチです。
また、ポジティブ心理学における中核理論として「拡大・形成理論」があります。
不安や恐怖などのネガティブ情動は視野や思考・行動のレパートリーを狭める(痛みに囚われる)
のに対し、
希望やワクワクといったポジティブ情動は思考・行動の選択肢を広げ、身体的・心理的・社会的な
回復資源を長期的に構築することが実験的に示めされています。
痛みの不安で狭くなってしまったクライアントの意識を、ワクワクする目標の想起によって広げ、
自発的な行動変容を促すPSAの「心のシフト」の妥当性を支える基盤理論だと思っています。
他にもいろいろ調べましたが、
PSA(ポジティブ・シフト・アプローチ)は、数々の学術的研究結果や学術的理論から
慢性疼痛の心理的因子の改善にも役立つ、貢献できる
問診、カウンセリング手法であることが確認でき、
今までの現場で起こったことが納得できたと同時に、自信を深めることができました。
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◆著者・土屋真人
中京大学体育学部体育学科卒、同大学大学院博士課程前期修了。体育学修士。人体解剖トレーニングセミナー
(名古屋大学大学院医学研究科)修了。
中京大学スポーツ科学部で「健康運動実習」、カイロプラクティックや整体の専門学校で「解剖学」、「運動学」などを担当、
自身も、健康指導者・施術者向け講習会・セミナーを6,500回以上開講、これまで13,000人以上の指導者養成に携わる。
その間、大学院での研究、30年以上の現場での指導実践を重ね、痛み改善&望むQOL実現のための新しいノウハウ動きケアⓇ
、ハート脳ケアⓇを構築。これらのノウハウを使って、成幸する新しい時代のパーソナルトレーナー、運動指導者、施術者の
方々を多数輩出。一般的な指導者・施術者との「違い」をつくり、自分らしく成幸したい!と本当に望む方をサポートしている。
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