慢性の痛みを改善するために(1)~古い常識を捨てましょう~
2026/10/02
慢性の痛みを改善するために(1)~古い常識を捨てましょう~
「マッサージに通っているのに、数日経つとまた痛みがぶり返す……」
そんな経験はないでしょうか?
病院で「膝の軟骨がすり減っている」、「背骨の間が狭い」と言われ、その言葉だけを信じて、
「何ヶ月も通院しているのに良くなっていない」という話、残念ですが結構、耳にします。
医学の世界では、発症から「3ヶ月以上」続く痛みを「慢性痛(まんせいつう)」と呼びます。
実は、怪我や炎症といった一番はじめの組織の傷は、人間の自然治癒力によって通常1〜3ヶ月程度で
修復を終えるのが一般的だそうです。
では、なぜ最初の傷が治るはずの期間を過ぎても、あなたの体は痛みを感じ続けているのでしょうか?
まだ、一般的な常識にはなっていませんが、最新の科学では理由がわかっています。
「最初の痛みの原因はひとつだったとしても、その後、痛みの原因が、ミルフィーユのように何重にも
積み重なって、多層化、複雑化しているから」です。
(最初の痛みの原因がそもそもひとつではなかったケースもあります)。
痛みが長引くにつれて、体の中では次のような変化が連鎖していきます。例えば、診断は「半月板損傷」で、
半月板周辺の炎症が痛みの原因だったとしても、その痛みには他の要素も加わり、痛みの多層化、複雑化が
起こるのです。
股関節や足首など他の関節が機能低下して、半月板に負担がかかっている場合、機能低下した関節の機能向上
をしない限り、炎症は長引くかもしれません。
痛みをかばった動作になると、周辺筋膜がカチカチに癒着し、酸欠状態になり、そのこわばりも痛みとして
感知されます。
痛みが長引くと、神経が過敏になり、痛みを感じやすくなったり、脳が「痛みの回路」を記憶してしまうなど
「脳内要因」も痛みを感じることに加わることもわかってきました。
さらに、「痛みが良くならないことから感じる将来の不安や恐れ」など心理的要因も痛みを感じることや長引く
ことに強く関係していることも最新の医学でわかっています。
つまり、いまあなたが感じている痛みは、最初の傷だけではなく、「他関節の機能低下」、「筋・筋膜のこわばり」、
「神経の過敏化」、「脳内要因」、「心理的要因」という複数の原因が多層化し、複雑に絡み合って作られています。
痛みの原因は時間が経つにつれて、増えていきます。たくさんになっていきます。
なので、痛みの原因はたくさんなのに、マッサージだけとか、電気だけとか、ひとつの方法だけでは痛みを改善
することは難しいのです。
「ひとつの方法を続ければ、いつか慢性の痛みはよくなる」は古い常識です。
「痛みの原因は時間とともに増えていくので、ひとつの対処法だけではムリ」、これが新しい常識です。
「痛み」は生活レベル(QOLレベル)を下げてしまう大きな要因です。あなたが望む楽しい生活スタイルを
維持できなくなったら、残念です。
まずは、「痛みの鯨原因は時間とともに増えていくので、ひとつの対処法だけではムリ」という最新の新しい
常識を知ってほしいと思います。
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◆著者・土屋真人
中京大学体育学部体育学科卒、同大学大学院博士課程前期修了。体育学修士。人体解剖トレーニングセミナー
(名古屋大学大学院医学研究科)修了。
中京大学スポーツ科学部で「健康運動実習」、カイロプラクティックや整体の専門学校で「解剖学」、「運動学」などを担当、
自身も、健康指導者・施術者向け講習会・セミナーを6,500回以上開講、これまで13,000人以上の指導者養成に携わる。
その間、大学院での研究、30年以上の現場での指導実践を重ね、痛み改善&望むQOL実現のための新しいノウハウ動きケアⓇ
、ハート脳ケアⓇを構築。これらのノウハウを使って、成幸する新しい時代のパーソナルトレーナー、運動指導者、施術者の
方々を多数輩出。一般的な指導者・施術者との「違い」をつくり、自分らしく成幸したい!と本当に望む方をサポートしている。
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